街づくり夢基金とは

  •  2002年秋、生協エスコープ大阪が「地域に、“あったら いい”事業や活動を作りだす人たちを支援していこう」 と呼掛け設立しました。
  • 財源は、趣旨に賛同する生協 組合員が登録すると1口=100円(毎月)が生協消費材と 共に口座より引き落とされます。また、寄付金や賛助金 も受け付けています。
  • 助成事業(年1回)は、大阪府内で活動する非営利な市民活動団体が対象。助成分野は設定せず。助成金 額などは、募集要項にて発表します。
  • 申請書提出前に は事前相談会を開催し、助成先団体の選考方法は、第2 次公開選考会にノミネートされた団体のプレゼンと質 問に対する投票です。選考基準は、『共感度』です。
  • 審査委員は、街づくり夢基金に拠出する人、少数の外部委 員、基金運営委員です。また、当日会場に来場するすべ ての人にも、「別枠投票」を設けています。
  • 申請書からは、その時々の社会的関心の推移が反映します。当初は「高齢者福祉」が多く、「障がい者福祉」 「子ども支援」。そしていくつかのテーマをつないだ「街 づくり」から「居場所」へと。
  • 「地域課題の解決」から、小さな一歩で誰でも参加でき緩やかに継続する活動へと推移しています。

大切にしていること

  1. 拠出者の「助け合い」への想いが継続すること。安定 した財源確保のため、生協の協力を得て、毎月引き落 とすチェックオフ制度を活用しています。      
  2. 選考において、同じ地域で生活する人たちへの共感 を重視し、プラス点を積み上げ投票します。選考が、 全ての団体への背中を押すことを心掛けています。

街づくり夢基金のあゆみ

2003年
11月29日
設立総会
2004年1月拠出金を「福祉分野」「環境分野」「食と農分野」「コミュニティ分野」「分野特定せず」を設定し、生協エスコープ大阪のチェックアウトシステムで集める。
2004年8月22日第1回助成事業の結果発表会
対象は全国の市民団体。選考委員会にヒヤリングと非公開選考会。
選考基準は「先駆性・必要度・緊急性・実現性・発展性」
「福祉分野」「環境分野」「食と農分野」「コミュニティ分野」を設定
2007年対象を近畿圏の団体とする。
選考基準を「先駆性・必要度・緊急性・実現性・継続性」とする。
2008年助成金項目に、人件費(助成金の20%以内)を認める。
2009年最終選考会を公開選考会とする。選考委員は、拠出者、運営委員、
専門家とする。「来場者投票枠」も設定する。選考基準は「共感度」
2011年拠出金受付時及び助成事業で分野を「福祉・環境分野」「食と農・コミュニティ分野」とする。
2013年対象を大阪府下の団体とする。
2018年活動分野の設定を廃止する。
2021年街づくり夢基金第18回助成事業を<コロナ特集>として実施。
「街づくり夢基金第18回助成事業<コロナ禍特別助成事業」報告集を作成する。

「定額給付金を配食サービス事業体への寄付に」事業について(2009年夏)

リーマンショックにより世界・経済が厳しくなり、竹下登政権は国民への一律給付金を実施しました。
16歳未満と65歳以上は一律20,000円、16歳~64歳は12,000円とする初めての政策でした。

これに対し、「税金のばらまき!」とする批判は多くありましたが、街づくり夢基金運営委員会は、この給付金を「市民事業団体への寄付に」と街づくり夢基金に拠出していただいている会員に呼びかけました。

市民活動の分野は「配食サービス事業」、寄付先団体を「W.coキッチンよりあい」「NPO法人きらっと」「泉北障害者作業所」の3団体と設定し、郵便局・銀行口座への振り込みを呼びかけました。
その結果、85人の方から672,880円が集まりました。

11月9日には、「報告会と配食を巡るシンポジュウム」を開催しました。事前に帝塚山学院大学の学生が、3か所の事業現場を取材し、素晴らしいプレゼンテーションを行いました。